2018-08-01から1ヶ月間の記事一覧
Moravcsik, Julius M. E. (1974) "Aristotle on Adequate Explanations" Synthese 28, 3-17. Ar. の αἰτία 論を「説明要因 (explanatory factor)」の理論と捉え,解釈の叩き台を提示している。ごく粗描的でテクスト解釈にも紙幅を割いていないのは恐らく発表…
Barnes, Jonathan "Proof and the Syllogism" in E. Berti (ed.), Aristotle on Science: The Posterior Analytics. Padua: Antenore. 17–59. 『前書』と『後書』の関係を発展史的観点から検討した論文。現在伝えられる『後書』の内容は『前書』の項論理学 (…
McKirahan, Richard D. Principles and Proofs: Aristotle's Theory of Demostrative Science. Princeton: Princeton University Press. 36-49. 各パッセージごとに訳,訳注 (note on translation),検討 (discussion) という形式になっているので,それを反…
P. T. Stevens (1936) "Aristotle and the Koine: Notes on the Prepositions", CQ 30, 204-217. アリストテレスの言語に見られるアッティカ方言とコイネーの間の過渡的性格を,前置詞の用法から明らかにする論文。具体的には (1) 前置詞の用法,および前置…
Charles, David (2010) "Introduction" in Definition in Greek Philosophy, Oxford: Oxford University Press. 1-28. ギリシア哲学における「定義」の問題を扱った比較的最近の論文集の序論である。言うまでもなく主題への導入と各論考への導入とを兼ねてい…
McKirahan, Richard D. Principles and Proofs: Aristotle's Theory of Demostrative Science. Princeton: Princeton University Press. 21-35. コメンタリー形式なので要約しにくいが,とりあえずテクストと対照させるやり方でまとめていく。
『思想』2018年第8号,岩波書店。 浅野楢英『論証のレトリック: 古代ギリシアの言論の技術』ちくま学芸文庫,2018年。 『思想』 「感情の歴史学」特集。フレーフェルト「屈辱の政治: 近代史における恥と恥をかかせること」: 国家や個人による辱めに対する意…
『フロイト全集 5』新宮一成訳,岩波書店,2011年。 スーザン・M・オーキン『正義・ジェンダー・家族』岩波書店,2018年。 久保亨・瀬畑源『国家と秘密: 隠される公文書』集英社新書,2014年。 『フロイト全集 5』 『夢解釈』の後半部。第6章「夢工作」はや…
McKirahan, Richard D. Principles and Proofs: Aristotle's Theory of Demostrative Science. Princeton: Princeton University Press. 7-20. 『分析論後書』の研究書を読む。第一章は同書の背景にある5-4世紀における初期ギリシア科学の展開を叙述している…
ローレンス・スターン『トリストラム・シャンディ 上』 朱牟田夏雄訳,岩波文庫,1969年。
Alfonso Gómez-Lobo (1980) "The so-called question of existence in Aristotle, An. Post. 2. 1-2", The Review of Metaphysics 34. 71-89. 「『分析論後書』B巻1章の εἰ ἔστι は実在用法ではなく述定用法だと見なすべきだ」と主張する論考。一見するより…