2019-05-01から1ヶ月間の記事一覧

『自然学』A6 原理は三つ必要であるかもしれない

Phys. A6 (189a11-b29). 以下の三節に分ける。 原理は一つでも無限でもない。 原理は三つでありうる。 原理は四つ以上ではない。

『自然学』 A5 #3 原理の性質に関する先行学説の整理

Phys. 188b26-189a10. [188b26] さて,先ほど述べたとおり,こうしたことに関するところまでは,他の人々の大多数も,ほとんど同じ道を辿っていた。というのも,全員が諸要素および彼らの所謂原理を,議論なしに立てているとはいえ,あたかも真理そのものに…

アリストテレスと現代本質主義 Charles, Aristotle on Meaning and Essence #1

アリストテレスと現代本質主義 Charles, Aristotle on Meaning and Essence #1 David Charles (2000) Arisotle on Meaning and Essence, Oxford University Press, pp.4-19. 読む義務があるのに先延ばしにしていた本。第1章は現代の議論の整理だが,不慣れな…

『自然学』A5 #2 変化は反対のものどもの間で起きる

Phys. 188a30-188b26. 再開。ここは Judson がいろいろと難しいことを書いていて,全部は理解できていない。ざっくり分かったことにして読み進める。

ヴォルテール『寛容論』

ヴォルテール『寛容論』中川信訳,中公文庫,2011年。 1762年のトゥールーズで,ある新教徒が子殺しの冤罪で処刑され,残る一家も離散の憂き目に遭った。被害者の姓を取って「カラス事件」と呼ばれるこの迫害に対して,ヴォルテールは名誉回復の運動を起こす…

盛山ほか『社会学入門』

盛山ほか編著 (2017)『社会学入門』ミネルヴァ書房。 社会学の教科書。良書だと思う。社会の諸側面を切り出す形でトピック別に章立てされており,「〇〇 (の) 社会学」についての各々の専門家による要を得た記述を読むことができる。