2019-02-01から1ヶ月間の記事一覧
Phys. 187a12-b7.
ジェフリ・スカール,ジョン・カロウ (2004)『魔女狩り』(ヨーロッパ史入門) 小泉徹訳,岩波書店。[G. Scarre, J. Callow (2001) Witchcraft and Magic in Sixteenth- and Seventeenth-Century Europe, 2nd ed., Palgrave.] 標題のトピックについての概説書…
Ricki Bliss and Kelly Trogdon (2016) "Metaphysical Grounding" The Stanford Encyclopedia of Philosophy (Winter 2016 Edition), Edward N. Zalta (ed.), pp.16ff. 記事の後半部。前半部は根拠付け概念そのものの内実を議論していたが,以下では様々な応…
松村一男『神話学入門』講談社学術文庫,2019年。 『神話学講義』(角川書店,1999年) の文庫版。神話学の学説史。ミュラー,フレイザー,デュメジル,レヴィ=ストロース,エリアーデ,キャンベルの6人を中心に論じる。大学の講義を元にしたものらしく,叙述…
森本あんり『異端の時代』岩波新書,2018年。 神学者による正統/異端論。叙述は三つのトピックを行き来する。第一にキリスト教における正統と異端のあり方,第二に正統/異端概念全般の問い直し,第三にそれに基づく現代文明批評。
Phys. 186b14-187a11. A巻3章終わり。次章から「自然学者」の検討に入る。
De An. Γ3 427a17-427b6. 昨日の読書会の範囲。底本は Hicks. Γ3 は φαντασία に関して研究文献が数多ありそう。
エミール・バンヴェニスト (2013)「術語 scientifique の成立過程」『言語と主体: 一般言語学の諸問題』阿部宏監訳,前嶋和也・川島浩一郎訳,岩波書店,252-258頁。 パラパラめくっていたら興味深い一文に行き当たった。« scientifique » というフランス語…
Ricki Bliss and Kelly Trogdon (2016) "Metaphysical Grounding" The Stanford Encyclopedia of Philosophy (Winter 2016 Edition), Edward N. Zalta (ed.), pp.1-15. ここ数ヶ月アリストテレスの αἰτία 論を勉強していて,現代で対応する議論となると一つ…
滝口清栄『ヘーゲル哲学入門』社会評論社,2016年。 川瀬和也さんのヘーゲル入門書紹介 (http://kkawasee.hatenablog.com/entry/2018/08/07/173302) で挙げられているものをちょっとずつ読む (長谷川本,加藤記事は既読)。 通時的にヘーゲルの思想を追うスタ…
Phys. A3 186a22-b14. まあパルメニデスが絡む議論は難しい。いかにも哲学ぽくて楽しくはあるけど。あと何も考えずに訳すと全く読める日本語にならない。
メアリー・ビアード (2018) 『SPQR: ローマ帝国史』上下巻,亜紀書房。 邦訳の副題は「ローマ帝国史」だけれども,実際は建国神話の時代からの通史になっている (下限はカラカラ帝期)。原題は SPQR: A History of Ancient Rome.
Agnes Chew (2017) The Desire for Elsewhere, Math Paper Press. シンガポールの作家による韻文を交えた一種の旅行エッセイ。ブックデザインが優れている。内容には特筆すべき点はない。 Math Paper Press はシンガポールの書店 BooksActually が7年前に始…
黒田亘 (1992)『行為と規範』勁草書房。 一月から読んだものを記録しておく。 黒田亘 (1928-1989) の遺稿集。二部からなり,I「行為と規範」は放送大学のテキストの再録,II「志向性と因果性」は標題のテーマに関する三篇の公刊論文。
Phys. A3 186a4-22. 今回は短め (一応 OCT の段落分けに従っている)。2章の議論よりは内在的な論点を提出している。
Phys. A2 185b5-186a3. ギリシア語がやや省略的で難しい。今回の箇所との対応に鑑みれば,前回の標題はむしろ「〈全てのもの〉の分析を通じたエレア派批判」とすべきだったかもしれない。A巻2章はここまで。
Phys. A2 185a20-b5. よく言って鮮やかな,わるく言えば身も蓋もない論証。依拠する理論の当否や歴史的メリッソスへのその適用の可能性は当然別途考えるべきところ。